マンネ(末っ子)になってみる
こんにちは!
天気が良い日が続くとまだ衣替えをしていないので着る服に悩むのは私だけでしょうか?
週末は5月下旬並みの陽気とのことですが、どうしましょう。
カウンセリングでは、よく一人で頑張ってきた人に出会うことが多いのですが、
一人で頑張ってきたことをご本人は全く気付いていないということがよくあります。
アダルトチルドレンと言われているような子供時代に子供ができなかった人たち…
例えば、家族の中で母の母親役をやっていたり、母が気に入るように生きてきた人。
家族の仲が良くなくて鎹になろうとした人。
家族への愛が大きくて、自慢できるような立派な大人になろうと一人で頑張ってきた人、親が大変そうに見えたから自分は迷惑をかけないようにと幼くして自立的に生きてきた人。
頑張り方や一人で頑張ってきた理由は様々ですが、そんな風に子供時代に、子供をしなかった(依存できなかった)、出来なかった方と、カウンセリングで成人を迎えるまでを振り返ると、一人で本当によく頑張ってきた方が多いんです。
当時の年齢で、子供が一生懸命大人になろうと頑張っていたことは、大人になった今見ると大したことないように見えますが、その年齢にして、とても健気に、一人で頑張っていたように私からは見えることが沢山あります。
そうお伝えすると、そんなことないです。
という定型文が大体返ってくるのですが(笑)
子供は親がいないと生きていけませんから、本来は安心して依存することで自己を育み、自然に自立できるのですが、親に依存できなかった人というのは、「依存」という意味をはき違えて、「依存」そのものを嫌悪している方が多いように感じます。
そもそも、上にも書いたように、親にとって自分が親に依存することが迷惑なことだと思ったから子供のうちに自立しようと思ったのですから。
依存=「悪」
なのです。
なので「依存」といわれるとゾクゾクっと寒気がしませんか?(笑)
でもその、あなたが思っている「依存」って本当に依存なのでしょうか?
依存という言葉に嫌悪感のある人は、
・甘える。(甘えたことを言ったり、弱音を履くこと)
・頼る。(誰かに手伝ってもらう、お願いする)
・本音を言う。(本当は○○だと思っていること、本音は甘えたいし頼りたいこと)
この3つを自分に禁止している方の多いこと。
心の中で甘えたい、頼りたい、本音は○○。だと思っていても、すぐ心の鬼軍曹が
「そんな甘えたことを言うな。誰も頼ったところで助けてくれない。本音はしまっとけ。」
そう囁くのです。
改めて書いてみると、随分と自分に辛辣な言葉を言っているものですよね。
これらは、ほんとうに憎むべき「依存」の正体なのでしょうか?
甘えたいことや、頼りたいこと、本音をただ口にすることすら禁止していたのは、他人よりも圧倒的に自分自身なのです。
意外と、人は頼られると(自分が役に立つこと)は嬉しいものですよ(^^)
私は韓国ドラマとかKPOPが好きなのですが、韓国の文化に「マンネ」というものがあるのですがご存じでしょうか?
マンネとは直訳すると末っ子という意味なのですが、血のつながった家族の中の末っ子はもちろん、グループの中の末っ子や仲間内の末っ子(一番年下)にもマンネといい、無条件に可愛がられる権利を持っています。
韓国のアイドルを見ていると、そのグループのマンネは本当に甘やかされていて、年上みんなに赤ちゃんみたいに可愛がられていて、日本人の私からみると、その様子がかわいくてたまらないのです。
マンネの方も可愛がられることを知っていて、自分より年上の(たった1歳年上でも)オンニ(お姉さん)やヒョン(お兄さん)と甘えている様子をアイドル達によく見ます。
このマンネっていう文化を自分自身に持ってみてもいいんじゃないのかな?と思うんです。
親に甘えたり、頼ること、本音をこぼすことを禁止してきた人たちは、自分にそういうことをすることにとても厳しいです。
ちょっとでもそんな気持ちが出てくると、自立してきた人たちは、依存(甘える・頼る)=悪ですから、心の鬼軍曹が辛辣な言葉を投げつけてくる。
そんな時に「私はマンネだから」
そんな風に思ってみてはどうでしょうか?
周りに甘えたことを言っても、「私はマンネだから」
何かお願いしたり、頼るときも、「マンネだから、みんな助けてくれるはず」
そんな風に思えるといいのではないかなぁと思うのです。
マンネ文化がなかなか伝わりにくいのがもどかしいのですが、一番年下っていうだけで甘やかされる権利があるってすごくいいじゃないですか。
年上は、甘やかせてあげてるという、格好がつけられますし、頼られると自信になったりします。
マンネも、甘えた分、次のマンネに甘やかせてあげられるわけです。
このブログにたどり着いてきた方は、きっと一人で迷惑かけないようにずっと頑張ってきた人だと思うんです。
自分がマンネになることを許してあげてみてくださいね。
それが助け合いの社会で、出来ないときに何かに頼るのは悪ではないのですよ。
そして、カウンセリングも何かに頼ることの第一歩かもしれません。
ぜひマンネの気持ちで受けるといいと思います。(事実、私のほうがオンニ(韓国語でお姉さん)なことがほとんどですから、いや、オンマ(お母さん)に近いかもしれませんが)
ではでは、ご興味のある方はアイドルのマンネたちを甘え界の先生だと思ってYouTubeなどでみてくださいませ。
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