ココロノマルシェ 親に対して、本音で話そうとすると涙が止まらなくなります。
こんにちは!
今回は【ココロノマルシェ】に寄せられたご相談にお答えしたいと思います。
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今回のご相談はこちら。
親に対して、本音で話そうとすると涙が止まらなくなります。
ととろさん
私は30代女性です。
親に対して、本音で話そうとすると涙が止まらなくなります。特に悲しいつもりはありません。
就職、転職などなど、あまりうまく話せずに困っています。嘘を言えば涙は出ません。またあまり詳しく聞かれなければ涙は出ません。
また、結婚して家を離れた時も、親の顔を見た時や話をした時に涙が出ました。この時は少し不安が強くなっていたので、そのせいかとも思いました。
親からはなぜ泣いているのか分からないため心配されます。私も正直なぜ涙が出てるのか分からなくて不安です。
どうすれば涙が出なくなりますか?
毎回落ち着くのに少し時間がかかるので、できれば改善したいです。よろしくお願いいたします。
ととろさんこんにちは。
東北は仙台のカウンセリングサロン、ハートケアサロン仙台の安寧優と申します。
ととろさんのお悩みを読んで、私も本音を言う時に涙が出るので、同じような人がいらっしゃることになんだ嬉しく、とても共感して、今お返事させていただいております。
どうしてもココロノマルシェだけでは、情報が少なく、ととろさんの背景までは分かりづらい為、私の想像のお話になってしまいますが…
今日はととろさんのご相談内容にそっくりな私が、同じように悩む中、気づいたこをシェアさせていただけたらと思います。
そして、似た者同士の私自身の話を聞いていただく方が、ととろさんが共感してもらえたり参考になるのでは?
と直感ではありますが、思いましたので、恐縮ですが私の経験談も多々織り交ぜてお話しさせていただきたいと思います。
ですので、ととろさんと違う部分もきっと多いかもしれません。
その時はお許しくださいませ_(._.)_
さて、
≫親に対して、本音で話そうとすると涙が止まらなくなります。
この、最初の一文から私には共感しかありません。
私の場合は親に限らず、彼氏や夫、職場の上司に対しても、本音で話そうとするとなぜか泣けてくる。ということが多々ありました。
ととろさんは、ご両親にだけ、なのでしょうか?
涙が止まらないと、泣くことに精いっぱいで、
自分が言いたいことがなんだったのか、どこまで話したのか、私は何を話していたんだっけ?とか
相手に伝わったのか、相手はそれに対してなんて言っていたの?などなど、
涙が出て、泣いてるうちに訳が分からなくなることはないですか?
私はそういうことが沢山ありました。
泣いてしまって、本当に言いたいことがちっとも言えずに、その場が終わってしまったり…
本音を言う途中で泣いてしまって話が出来なくなって中断してしまったり…
涙が出ることで、本音も結局言えない始末に、情けないし、余計に悲しくなったりもしました。
また、泣くのは疲れるし、泣いてしまって周りに心配かけたり、迷惑をかけるし…で
私はそんな泣き虫な自分が大嫌いでした。
ととろさんの場合はどうでしょうか?
涙が出ても、相手にちゃんと本音は伝えられていますか?(これとても重要)
それとも私のように結局泣いて言えずじまいで不完全燃焼でしたか?
涙が出るせいで、本音が良く分からなくなったりしますか?
また、少し見方を変えた質問ですが、
本音を言う時に涙が出る自分に、どう感じ、どう思いますか?
そして、なぜそれを克服したいと思うのでしょうか?
涙が出てしまうことを克服したいと思う裏には、涙が出てきてしまうと嫌な理由というものも同時に存在するのでそれも聞かせて欲しいなぁと思いました。
≫なぜ涙が出てるのか分からなくて不安です。
と仰っています。
かくいう私も、言いたいことを言おうとしたら、本音を言おうとしたら…何故泣けてくるんだろう?
というのがずっと不思議で、理由が分からないので、自分に苛立ちすら感じていました。
大人になってもそれは変わらず、ととろさんと同じように漠然と悩んでいました。
私自身の答えではありますが、他人の結論でも少し理解できれば楽になるかもと思い、先にお伝えしようと思います。
本音を言うと涙が出る理由。
「やっと、本音に気付いてくれてありがとう」の涙。
だと、私は思っています。
私の中で、本音をいつも上手に言えずにいるもう一人の私が、
やっと本音に気付いて認めてくれた!と安堵し、嬉しくて泣けてくる。そんな涙だと思っています。
ととろさんも、冒頭で
≫本音で話そうとすると涙が止まらなくなります。特に悲しいつもりはありません。
と仰っていますように、私もこの涙は悲しい時の涙とはちょっと違うと思っていました。
だから余計理解不能でした。
でも、
「やっと本音に気付いてくれた、やっと本音を口に出してくれて、ありがとう」
の涙だと思うと、妙に納得できたのです。
これは、言い換えると、残念なことではありますが、
普段からどれだけ本音を口にしていないのか。もしくは、本音に気が付いていないか。
ということとも言えます。
ととろさんのご相談文にこんな文章がありました。
≫嘘を言えば涙は出ません。またあまり詳しく聞かれなければ涙は出ません。
≫親からはなぜ泣いているのか分からないため心配されます。私も正直なぜ涙が出てるのか分からなくて不安です。
嘘を言えば涙が出ないことも、詳しく聞かれなければ涙が出ないという点も私も同じで驚いたほどです。
そして、ととろさん、もしかしたらこんな気持ちはないでしょうか?
「嘘を言えば、涙も出ないので、詳しく聞かれることもない。
涙も出なければ親が心配しないし、親を安心させられる。」と。
本来は、嘘を言う方が、そんなの違う!と泣きたくなるのに、どうして嘘をつく方が涙がでないのでしょう。
想像ではありますが、本音を言って親を心配させるくらいなら嘘を言ってその場をやり過ごすほうがととろさんにとっては気楽なのではないかと思いました。
もしそうであれば、心配しないように気遣うことのできる、とても優しい、親への愛が大きな人だと思います。
そして、ととろさんはきっと親のことが大好きなのだろうなとも感じました。
なぜなら、
≫結婚して家を離れた時も、親の顔を見た時や話をした時に涙が出ました。この時は少し不安が強くなっていたので、そのせいかとも思いました。
親の顔を見た時や話をした時に涙が出るのは、心からほっとした時だと思います。
親への愛の深さがこの一文に出ていると思いました。
親への愛の深さに比例して、心配させないように親の前では振舞うと思うんです。
そうすれば、本音に無意識に蓋をすることもあると思うのです。
ととろさんは、自分の本音に気付いたり、本音を汲み取ることはできていますか?
本音を誰かに言うことはひとまず横に置いておいて、
普段の自分の本音に対する認識は点数をつけたらどれくらいだと思いますか?
ちなみに私は赤点でした。(笑)
涙も感情も、消えて無くなることってないと思うんです。
その時に感じなかった、もしくは感じられなかった、感じさせなかった、感情というのは…
貯金のように積み立てられていき、何かのきっかけでどっと溢れてくるものだと思います。
ととろさんが、親の前で本音を言う時に涙が出るものの、ちゃんと伝えることが出来て、気持ちがスッキリできているのなら何の問題もないと思います。
その場合、涙が出るのは先に言ったように、過去の感情の貯金を引き出しているものだと思うのです。
感情は感じると落ち着くので、思う存分涙を出してあげれば、いずれは落ち着いてくると思います。
涙が出ても、本音を伝えられてスッキリできるなら、涙が出る自分を許してあげて欲しいなと思います。
問題は、おそらく私と似たタイプで、普段から本音に蓋をして生きてきた人の場合です。
実は、私は本音を言う時だけではなく、本音に気付いたときにも涙が出ます。
むしろ今は本音を言う時よりも、本音に気付いたときの方が涙が出ます。
私事ではありますが、少し聞いて欲しいお話しがあるのです。
私の心理学の入り口は7年前離婚で悩んでいたことがきっかけでした。
当時、自分の心と向き合うということが良く分かっていなくて、人と話す時に初めて本音に触れることが多かったのです。
例えば、離婚の相談を友人にしている中で本音に気付いて涙がでる。
離婚は家族も巻き込むので、離婚の話を親としている内に、本音を言わざるを得なくて涙が出る。など。
カウンセリングの現場でも、カウンセラーが質問していく中でクライアントさんが本音に気付いて涙が出るということは多々あります。
カウンセラーを目指すまで、私は自分の本音と向き合う方法を知らなかったので、周りの人のおかげで本音に気付いてきたのだと思います。
他人と話すうちに本音がじわじわと輪郭を出していき、それに気づけばなんだか泣けてくるし、それを口にすれば涙で全然話せない。
そんなことだらけでした。
今、自分で本音を汲み取ることが出来るようになって、一人で、本音に気付いて涙が出てくる。
ということがあります。
実はこれが私にはとても良かった。
自分で一度本音を整理できるので、それを誰かに伝える時涙で伝えられない、ということもかなり軽減できるし、ちゃんと言いたいことを伝えられるので、スッキリします。
また泣いてしまうことで心配させてしまうこともなく、心労がとても軽くなったと思います。
本音に気付くのが上達したのは、お恨み帳のおかげだと思います。
一人で本音にたどり着き、涙が出る時もやはり、「本音に気づいてくれてありがとう」
と思うのが私には一番しっくりきます。そして、そう思うと余計に泣いちゃいます。
本音に感謝ですね。
「本音は誰も傷つけない」という言葉があります。
私の場合は、本音って言わない方が良いとか、言ってはいけない。とか、そういう思い込みも強かったと思います。
ととろさんはどうでしょうか?
本音に対してどんなイメージでしょうか?
本音を言って涙が出る時に、自分にかけてあげたい言葉があるとしたら何がしっくりきますか?
本音を言って涙が出てしまうことが困るという本音は、親を困らせることなのではないでしょうか?
それは、親を困らせてしまうという罪悪感であったり、親への愛が大きいが故に知らず知らずのうちに自分軸でなく、親軸になってることも考えられます。
今日は情報が少ないため、そこまでの話はできませんでしたが、ととろさんがもっと深いところまで自分の本音の涙の出どころと向き合いたいときにはいつでもカウンセリングを利用していてくださいね。
それでは良い週末を!
あんにょん!
※当カウンセリングサロンは傾聴×提案型です。
傾聴しながら、よりよくするための提案や自宅でできるワーク(宿題)をしながらカウンセリングす るスタイルです。
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